熊本地震以降、本の読み方が変わった。

読書は1冊のノートにまとめなさいという本を参考にして、読書ノートをつけている。
読書記録だけでなく、日誌であり、ネタ帳でもある。
この中に、探書リストを作っておき、興味のある本はとにかくリストアップして、忘れないようにしておくとよいという記載があって、それも行っていた。

熊本地震が起こるまでは、僕の本の入手先は85%図書館だった。
しかし、地震後はしばらく県立市立問わず図書館がしばらく閉鎖され、復活後も欲しい本をインターネットで予約して近所の区民館で受領できるシステムが使えなくなった。

僕は東区に住んでいるが、中央区の市立図書館まで行けばかなりの本はあるものの、なかなか遠くまで足も運べず、地震以降図書館は利用していない。
そうなると、入手手段は購入のみになる。
金持ちでもないので好きなだけ本を買うことはできない。
自然と、家にある本の再読が多くなる。

特に、坂口安吾の白痴から短編を拾い読みしたり、スティーブン・キングの小説作法や筒井康隆の創作の極意と掟などの作法の本を再読したりしている。

再読した本の中にたった1分で人生が変わる 片づけの習慣があり、本棚の整理についても書いてあった。
端的に言えば、
①何度も読み返す本②趣味や仕事に役立つ本③思い出の本
だけ残しておけばいいという。

確かにそれ以外であれば、本は地震のときに凶器となる以外に使いみちがない。
なので、本棚の大整理も少しずつ始めている。
一度は読みたくて買ったものの、愛着のない本が思いのほか多くて驚いた。
ぱっと見て、4割は減った。

作法の本はほとんど減らなかった。
かつて作者買いして、全巻生き残っているのは、池波正太郎、隆慶一郎とトマス・クックだけである。
残念ながら、森見登美彦と道尾秀介はかなり減った。
谷崎潤一郎、坂口安吾、O・ヘンリといった文豪は強い。
夢枕獏もほとんど減らない。

安易に図書館が使えない状況というのも、自分の手持ちを精査する機会を与えてくれて、悪くはない。



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熊本地震で聞いた嫌なこと。と怪我の功名

水道が復旧してから、水を飲むとレモンの味がした。
熊本は「蛇口からミネラルウォーターが出る」と言われた地下水の豊富な県なので、違和感があった。
後日、掲示板に「水道水は飲用ではありません(煮沸すれば飲めます)」と張り紙があった。
多分消毒用の塩素が塩酸になって、それでレモンの味がしたのだろう。

これは本題ではない。

ご主人が健軍駐屯地に勤務する自衛官である女性に聞いた話だが、地震のあった14日の夜、心の冷えるできごとがあったらしい。
1回めの震度7のあと、ご主人はすぐ登庁し、女性は幼い子供たちをつれて、官舎からもっとも近い指定避難所である東町小学校に行った。
そこで避難者のひとりから、

「自衛官の家族がさっさと逃げてくるな。民間人を優先しろ」

と言われたらしい。結局女性は官舎に戻った。

僕の妻も見ているが、東町小学校では女子供をさしおいて避難者同士で毛布やマットを取り合う醜い光景があったようだ。

ご主人は災害派遣に行かなくてはならないのに、家族がこんな目に遭っていたら安心して仕事ができないだろう。
このあたりは反自衛隊的な思想の持ち主が多いというよりは、人間性に問題がある住人が多いのではないか。

また、給水支援の自衛官に対し執拗に焼酎を求める避難者もいたと聞いている。
これは熊本人らしい心温まるエピソードである。

次に怪我の功名だが、1日1個のおにぎりを3人家族で分け合う避難所生活の中で、

妻の体重が2週間で3キロ減り喜んでいること
次男の好き嫌いがなくなったこと

これらが不自由な生活の効用である。



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やや不自由な日常

熊本地震から2周間経ち、電気・ガス・水道も回復して、街は各省庁の災害派遣の車両が溢れかえっていること以外は以前の風景を取り戻している。

行きつけの居酒屋が崩壊し、コンビニには偏った食料品しか置いていないが、ほぼ日常に等しい。
山と積まれた震災ゴミも、ひと月のうちには無くなるだろう。
粗食、不眠不休、集団生活、風呂に入れないという状況は、別に珍しいものではない。幼子にはきついだろうが、我慢を強いられる状況は日常であり、辛くはない。

阿蘇大橋が落ちたのを見たときには驚いたが、東日本大震災のような、異世界と強制的に接続されたような絶望感はない。

あと1年もすれば、馬刺しをつまみに焼酎で酔い、下通りをぶらつけるようになるだろう。



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6日ぶりに家族の無事を確認

14日の熊本の地震が起こってから、生身では帰れない島から帰ってくるのに、6日を必要とした。

幸いにも、家族は全員無事で、水道と電気も復旧し、あとはガスだけという状況になっている。

今、家族は避難所に戻った。長男が、家で寝るのが怖いと言うからだ。そして僕は夜から仕事である。

ひとりで、ブログを更新している。

昨日深夜、熊本に帰ってきたときの、暗さと静寂、つつじの冷たく甘い香りに、頭がしいんと痺れた。

テレビさえない島で、かろうじてつながるメールと、インターネットだけで状況を推測するしかないあの焦燥は、僕の心のあり方を大きく変えたような気がする。

出張に行く前日、シナリオが素晴らしいということでSWAN SONGというゲームを始めていた。
大地震が起こり、生き残った人々がひとりひとり集まって生きていくゲームらしい。というのはまだ序盤しかプレイしていなかったからだ。

そのときは、熊本に大地震が起こるなど考えさえしていなかった。

帰ってきて、続きをやってみた。地震で崩落した屋根に閉じこめられた幼い少女が、もうすぐ手が届くというところで押しつぶされるというシーンが出てきた。

僕はフィクションでそのような経験はなかったのだが、それ以上続けるのが耐えられなくなった。

これからもブログは更新していく。

更新されたのは、僕かも知れないが。



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家族が熊本市で地震を喰らう

家族が熊本で地震に遭遇した。

幸いに全員無事だが、家はぐちゃぐちゃで避難所や義姉の家を移り住んでいる。

僕は今、仕事で生身では帰れない島にいる。もどかしさと腹立たしさしかない。



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少なくとも、一生書こうとは決めた。

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