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それぞれのペルソナで生きる。

ペルソナと言っても人気召喚ゲームではない。

ひとが地位・役割に応じてかぶる仮面のことである。
職業人として、親として、子供として、配偶者として、兄弟として、友人として、趣味人として。
もっとあるだろう。

否応もなく与えられた役割もあるだろうが、それぞれに「こうなりたい姿」というものがあり、それを現状と比較することにより、具体的に解決すべき問題点が出てくる。
理想の姿を求めて問題を解決していくことにより、環境に影響はされても流されない主導的な人生を送ることができるのではないか。

偉そうなことを書いても、僕は職業人としてしかこの分析を行っていない。
問題点が具体化したからといって、解決できるとも限らない。

しかし、それぞれのペルソナでなりたい姿を設定できたら、ペルソナの数だけ人生も充実するのではないか。
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「不安」とのつきあい方について。

気温が下がってくると、僕は不安を感じることが多くなる。

僕は「不安」と「悩み」は別物だと思っている。
「悩み」には原因があり、それを取り除くことによって解決されるが「不安」は違う。
「不安」には、それをもたらす原因がないのだ。

不安に感じる要素が何もないのに、不安でしょうがなくなる。
なぜ不安なのかも判らない。
これが、仕事上の悩みとバッティングしたりすると最悪だ。

仕事上の悩みを解決するために、いかに周到に用意をしても、不安がもたらされる。
やるべき用意はすべて終わって、あとは実行だけだと理屈では判っているのに、不安でしょうがない。
「悩み」は解決されているのに、それとは無関係に「不安」が生じる。
昔は混同していたが、「不安」は「悩み」が原因ではないのだ。

世の中には「認識のコントロール」とか「瞑想」とか色々と心を軽くするための手段が紹介されているが、僕も試してみたけれど最も即効性と高い効果があるのは、端的に言えば薬である。
薬を飲むことに抵抗もあったので、まずは認識のコントロールとかやってはみたこともあるが、あまり効果的ではなかったように思う。
薬を飲んでみると、30分もすれば不安が嘘のようになくなり「準備は万端だ、あとはするだけだ」と考えることができるようになる。

僕より症状の重い人もいるし、様々な症状があるので一概には言えないが、心の作用だからといって苦しいときにただ我慢すれば、1日中苦しいし、周囲に迷惑をかけることにもなる。
麻薬ではないので、薬に頼って楽になるならそんなに深刻にならず、使ってもいいと思う。

テーマ : メンタルヘルス
ジャンル : 心と身体

自分が15年前から、日記を書き続けていたことを思い出す。

押入れの中を整理していたら、引越し以来5年間放置している段ボール箱があった。
開けてみると、中から出てきたのは15年前から大学ノートに書き続けていた日記だった。
数は優に15冊以上あった。
奇妙なことに、僕は5年間この日記の存在を忘れていた。

今は、ひとつのノートに読書記録、予定、アイデア、そして日記をつけていて、これまた15冊以上ある。
僕の記憶は、このノートからしかなかったのだ。
押入れに放置されて湿った大学ノートを繰ってみると、それはほぼ苦悩に満ちていた。
この状況なら、何が何でも小説で生きていこうと決心するだろうな、と自分でも思う。

特にすさまじかったのは、ノートの表紙と裏表紙を破りとった、裸の状態のノートだった。
生々しい記憶が、多くても5行以内にまとめられていて、字は乱れている。
受けた屈辱の詳細な文言や、相手の表情までが書いてあった。
それがおよそ、10か月にわたっていた。

あれは地獄だったのだ。
地獄は心の中にある。
東日本大震災のように地上に顕現する地獄は、心の荒野の姿である。
心の中にあるものだから、他人はその人が地獄にいることに気づかない。

僕は、その道を歩いてきたことを忘れてしまったのだ。
たぶん、明日を見るためには必要のない記憶だからだ。
過去を振り向いている限り、その視線の先に明日はない。
生きているかぎり、黙っていても未来に進んでいく。
前を見ていなければ、行きたいところにはいけないだろう。

この日記は、死ぬまでとっておきたい。
死んでからは好きにすればいいが、家族の不和を招かないことを祈る。

テーマ : 物書きのひとりごと
ジャンル : 小説・文学

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原田 修明

Author:原田 修明
小説を書くオッサン。
少なくとも、一生書こうとは決めた。

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