執筆をそろそろ再開する

熊本地震から2週間が経ち、公私ともどもやや落ち着いてきたので、中断していた執筆を再開する。

本来なら4月中にもう1冊出す予定だったが、推敲が地震のため断絶したので、ランサーズの表紙コンペの方が先に終わってしまった。

海の記憶とはうって変わって、昭和怪人SFバイオレンスである。たぶん5月中には出せるので、お待ちいただきたい。



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テーマ : 日記
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人間が強いと言うことは、こういうこと。 高山文彦「どん底」



彼は弱々しく、はかなげだった。しかし一度本人にふれてみると、心の芯はこまっしゃくれて、不遜だった。(395ページ)

部落差別自作自演事件の話。

著者は最後に犯人を「こんな静かで恐ろしい獣は見たことがない」と締めているが、犯人は単に自分の出自や同和運動を利用して小金を貯めたいだけだったのだと思う。ただ、自作自演はがきで誰がどれほど傷つき、動きまわるのかは全く関心がないだけのことだ。

糾弾会の後の颯爽とした足取りは、糾弾を乗り切って利益を確保した喜びにあふれていたことだろう。いまだに同じ所に住んでいる厚顔さはもはや羨望のレベル。もう威力業務妨害で判決が出てしまったので、これで法は彼を裁けないのだろうが、3,40年前だったら地域の力で不慮の事故死に会っていたと思う。

糾弾会の様子は、熊本弁で言うところの「横着か」がぴったりだ。いくら糾弾されても、自分の利益を守るために核心に触れさせない「芯の強さ」は周りが真剣なだけに腹が立つ。



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ジャンル : 本・雑誌

やや不自由な日常

熊本地震から2周間経ち、電気・ガス・水道も回復して、街は各省庁の災害派遣の車両が溢れかえっていること以外は以前の風景を取り戻している。

行きつけの居酒屋が崩壊し、コンビニには偏った食料品しか置いていないが、ほぼ日常に等しい。
山と積まれた震災ゴミも、ひと月のうちには無くなるだろう。
粗食、不眠不休、集団生活、風呂に入れないという状況は、別に珍しいものではない。幼子にはきついだろうが、我慢を強いられる状況は日常であり、辛くはない。

阿蘇大橋が落ちたのを見たときには驚いたが、東日本大震災のような、異世界と強制的に接続されたような絶望感はない。

あと1年もすれば、馬刺しをつまみに焼酎で酔い、下通りをぶらつけるようになるだろう。



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テーマ : 日記
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6日ぶりに家族の無事を確認

14日の熊本の地震が起こってから、生身では帰れない島から帰ってくるのに、6日を必要とした。

幸いにも、家族は全員無事で、水道と電気も復旧し、あとはガスだけという状況になっている。

今、家族は避難所に戻った。長男が、家で寝るのが怖いと言うからだ。そして僕は夜から仕事である。

ひとりで、ブログを更新している。

昨日深夜、熊本に帰ってきたときの、暗さと静寂、つつじの冷たく甘い香りに、頭がしいんと痺れた。

テレビさえない島で、かろうじてつながるメールと、インターネットだけで状況を推測するしかないあの焦燥は、僕の心のあり方を大きく変えたような気がする。

出張に行く前日、シナリオが素晴らしいということでSWAN SONGというゲームを始めていた。
大地震が起こり、生き残った人々がひとりひとり集まって生きていくゲームらしい。というのはまだ序盤しかプレイしていなかったからだ。

そのときは、熊本に大地震が起こるなど考えさえしていなかった。

帰ってきて、続きをやってみた。地震で崩落した屋根に閉じこめられた幼い少女が、もうすぐ手が届くというところで押しつぶされるというシーンが出てきた。

僕はフィクションでそのような経験はなかったのだが、それ以上続けるのが耐えられなくなった。

これからもブログは更新していく。

更新されたのは、僕かも知れないが。



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家族が熊本市で地震を喰らう

家族が熊本で地震に遭遇した。

幸いに全員無事だが、家はぐちゃぐちゃで避難所や義姉の家を移り住んでいる。

僕は今、仕事で生身では帰れない島にいる。もどかしさと腹立たしさしかない。



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電子書籍売り上げの分析

電子書籍を売りはじめて2週間経った。

何か施策を講じることができる、傾向が出てくるほどの時間だと思う。

正直なところ、顕著な傾向があった。

まず、今売り出しているのは

「海の記憶」フルバージョン 350円
「海の記憶」分冊版①    100円
「海の記憶」分冊版②    100円
「海の記憶」分冊版③    100円
「海の記憶」分冊版④    100円

である。もっとも売れていたのは「海の記憶」フルバージョンであり、その次に売れていたのは「海の記憶」分冊版①だった。分冊版②、分冊版③、分冊版④は売り上げゼロだった。

このことから、どのような買われ方をしたのかがわかる。

①フルバージョンだけを購入
②分冊版①だけを購入
③分冊版①を購入し、フルバージョンを購入

つまり、分冊版①を購入したひとは

①続きを読みたいと思わず、何も買わない
②続きを読みたいと思って、フルバージョンを買う

傾向が顕著に見られる。分冊版②、分冊版③、分冊版④とは行かずに、フルバージョンを買う。

フルバージョンが分冊版全巻より安いこともあるが、分冊版全巻を買うという買い方をしたひとはいなかった。

ここから、今後は試し読みという形を取れば、分冊版①と同じ役割を果たせるということになる。

今回のようにフルバージョンを先に出し、分冊版を後に出す方法はあまり効率が良くない。連載ものを100円で出していき、完結した合本を500円で出すという方法の方がまだましに思える。

結論は、1冊を分割するより、数冊を1冊に。



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売り方を変える

パブーで売るのをやめた。

試しに無料にしてみて、それでさえひとつもダウンロードされなかった。それにとても編集がやりにくかった。

DLマーケットも販売数ゼロであり、販売停止にした。

コンテンツが揃わず、知名度もなきに等しい状態で、最初から欲張りすぎたかもしれない。

KDPの枠組みを越えたことをしてみたかったが、時期尚早であったようで、まずはコンテンツを充実させることに専念すべきだと思った。

それは創作者としての欲望充足と合致する。



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次の電子書籍の表紙

次の電子書籍表紙のコンペをしている。

今回は異形バイオレンスSFなので、板垣恵介風の絵を募集している。

構図が単純で注文が明確なせいか、イメージぴったりの提案が上がってくる。

今どきバイオレンスSFもニーズがないだろうなとは思う。だから自分で出すのだが。



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友達とは何かという問いにひとつの答えを出す。 重松清「きみの友だち」



誰かに名前を呼ばれることは、とてもうれしい。誰かに「欲しい」と思われることは、とても気分がいい。だから、嫌な子は、そこを狙ってくる。名前を呼ばないことで、 その子のことを消し去ってしまう。「あんたは、いらない」と指でピンと遠くにはじくことで、居場所をなくしてしまう。そして、 そういう子はいつだって「みんな」の中に隠れて、にやにや笑っているのだ。(262ページ)

オムニバス式の青春小説。非常に珍しい二人称小説だが、主語の「きみ」は読者のことではない。

若さの痛さがひしひしと伝わってくる。それでも最後は主人公たちの悟りというか成長で締めているので、読後感は非常にいい。ちょくちょくドキッとする言葉がある。「わたしは、一緒にいなくても寂しくない相手のこと、友達とおもうけど」とか。

印象に残ったのは「千羽鶴」の西村さん。いじめのトラウマを克服するために千羽鶴を作っていて、結局のところ由香のためではなかったので、言わずともそれが皆に伝わってしまって孤立してしまった。

中高生のほうが、人間関係を克服するのが今思えばきついと思う。自分が乗り切れたのはひとえに鈍感さのためだと今は思う。

息子が中学生になったらこの本をプレゼントしてやりたい。



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「とと姉ちゃん」から学ぶ

正直なところ、今期朝ドラの「とと姉ちゃん」の父親の態度に圧倒される。

高々10歳の娘に、父親である自分の死を背負いきれないとは判っていても、あるいはこの子なら背負えるかもしれないとは信じているからこそ、最期のときには幼い娘としてではなく、自分の意志を継ぐ者として伝えたいことがあるのだと、思いを告げる姿に物語創作者としてももちろんだが、ふたりの子供を持つ親としても激しく心を揺さぶられた。

思い返してみれば、自分がもっとも心を動かされるシチュエーションは自己犠牲の場面である。マズローの欲求5段階の6段階目と言われる他者のために自己を捧げたいという要求において、物語の中で印象的なのはインドネシア独立戦争を舞台にしたムルデカという映画だった。

17世紀から300年間オランダの植民地だったインドネシアを日本が占領し、国民に戦う技術と精神を10年足らずで叩きこんだ。敗戦により日本が撤退した後、再度植民地化しようと試みたオランダに対して、もはや戦う義務もない日本人が多数残り、インドネシア独立のために戦った。

映画の最後は、独立を獲得したインドネシアの指導者たちが、生きて故郷に帰れたはずなのに他国のために戦って死んだ日本人の墓に敬礼するところで終わる。

事実は小説より奇なりというありふれた言葉を否定できる小説が、まだ歴史上生まれていないことを実証する歴史的事実である。現代のエンタメのニーズはそこにはないという言説もよく眼にするが、作者自身が心を動かされないものを書いたとして、いったい読者が感動するものだろうか。このテンプレートさえ仕込んでおけば、大抵の多数派は満足するだろうという姿勢を、著作者が持っていいものだろうか。

少なくとも、自分が心動かされない物語を、他者に提供したくはない。そしていまだ、自己犠牲をテーマにした物語を書いていないことに気づいた。



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原田 修明

Author:原田 修明
小説を書くオッサン。
少なくとも、一生書こうとは決めた。

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