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熊本を去る。

異動のため8月から東京勤務になった。
さすがに今週は引っ越し準備で小説は書けていない。
東京は刺激やイベントが多そうで楽しみである。
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テーマ : 今日のつぶやき。
ジャンル : 日記

自分が15年前から、日記を書き続けていたことを思い出す。

押入れの中を整理していたら、引越し以来5年間放置している段ボール箱があった。
開けてみると、中から出てきたのは15年前から大学ノートに書き続けていた日記だった。
数は優に15冊以上あった。
奇妙なことに、僕は5年間この日記の存在を忘れていた。

今は、ひとつのノートに読書記録、予定、アイデア、そして日記をつけていて、これまた15冊以上ある。
僕の記憶は、このノートからしかなかったのだ。
押入れに放置されて湿った大学ノートを繰ってみると、それはほぼ苦悩に満ちていた。
この状況なら、何が何でも小説で生きていこうと決心するだろうな、と自分でも思う。

特にすさまじかったのは、ノートの表紙と裏表紙を破りとった、裸の状態のノートだった。
生々しい記憶が、多くても5行以内にまとめられていて、字は乱れている。
受けた屈辱の詳細な文言や、相手の表情までが書いてあった。
それがおよそ、10か月にわたっていた。

あれは地獄だったのだ。
地獄は心の中にある。
東日本大震災のように地上に顕現する地獄は、心の荒野の姿である。
心の中にあるものだから、他人はその人が地獄にいることに気づかない。

僕は、その道を歩いてきたことを忘れてしまったのだ。
たぶん、明日を見るためには必要のない記憶だからだ。
過去を振り向いている限り、その視線の先に明日はない。
生きているかぎり、黙っていても未来に進んでいく。
前を見ていなければ、行きたいところにはいけないだろう。

この日記は、死ぬまでとっておきたい。
死んでからは好きにすればいいが、家族の不和を招かないことを祈る。

テーマ : 物書きのひとりごと
ジャンル : 小説・文学

自分が面白いと感じるものしか書かない。

購読している有料ブロマガにタイトルのとおりの一文があった。

結論から言うと、まさに我が意を得たりなのだが、結局のところ商売にしようと思わないかぎりは、それを目指していいのではないか。
僕は、僕の作品の最初の読者である僕自身を喜ばせるものを書こうと思い、いくつかはそういうものを書くことができた。
しかし、僕だけが喜ぶものは商売にならないと今年になってから自覚した。

もちろん、賞によってはテーマがあり、それに従って書くことが不得手というわけではない。
そう言いながらも、激しい暴力や公衆の面前にさらせない不道徳な部分のないストーリーは、常に物足りない。
長編新人賞を取りたいという思いは常にある。
きっと多くの読者が喜ぶものも書けるのだろう。
しかし、その枠内で100%の力を出す方法はいまだに知らない。

自分にとって、物語を書くとは何なのか。
商売にしたいのか、感想がほしいのか、ただ自分を喜ばせたいのか。

答えは、自分を喜ばせるために書くものが商売になることである。
今は、商売にするよりも自分を喜ばせるものを書きまくることを優先する。



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テーマ : 物書きのひとりごと
ジャンル : 小説・文学

力作揃いの「小さな、あの家」表紙コンペ。

何度も書いているが、小さな、あの家の表紙をコンペにかけたところ、57もの提案が集まった。
今回はその中でも特に印象的だったものを紹介したい。

タブリングさんの作品。

タブリング

タブリングさんは餓獣の表紙を描いてくれている。
それだけではなく、海の記憶の表紙にも提案をしてくれている。

海の記憶24-4

つまり刊行された4作品中、3作品の表紙を提案してくれていて、採用が1件、次点が2件というものすごさである。
小さな、あの家の表紙もいろいろと凝った解釈をしてくれた力作だった。

栗柑さんの作品。

栗柑

どうだろうか。
この笑顔の少女が、数ページ後には死体を蹂躙されるのである。
読者は、少女の最期の視線を受けているのである。
読んだ後に表紙を見直して、もっとも切ない気持ちになるのではないか。

もぐさ丸。さんの作品。

もぐさ丸。

この少女もこちらを見ている。
少女がこちらを見ているかそうでないかで、読者が少女に存在を意識されているのか、ただの傍観者なのかが変わると思っている。
結局両者のすぐれた作品を採用した。

ひのくらおみさんの作品。

ひのくらおみ

見上げられている、という構図はふたつぐらいしかなかった。
ずっと床についていた少女は、解放の瞬間にもこんなはかない笑みなのかもしれない。

最後に、369さんの作品。

369.jpg

もっともショッキングな笑顔だった。
シンプルな背景とロープが強烈な死の臭いを放っている。
こんな笑みを見てしまったら、夢に出る。

さて、いかがだっただろうか。
まだまだたくさんの力作があり、ツイッターの作品紹介などで発表していきたいと思っている。
小さな、あの家は現在予約販売中であり、17日にダウンロードされる。
しばし待たれたい。



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テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

「小さな、あの家」予約販売開始。

小さな、あの家を17日に販売する。
すでに、予約販売で買うことができる。
買っておけば、17日に自動でダウンロードされる。

Amazonの紹介文を、以下に記載する。

20年前、神社で見たのは「あの家」に棲む男が娘の死体を蹂躙する姿だった。

おまえもやるか? と問われた少年は、ひたすらに逃げた。

少年はふるさとに帰ってきた。町にひとつしかない、中学校の教師として。
クラスには「あの家」の娘がいた。
蓑原六花。
ふけまみれのセーラー服。
洗った様子のないごわついた髪が表情を隠している。
やせっぽちの、ひとことも口をきかない少女。

                 ◇

「あの家」に生まれた男。
蹂躙された娘の兄であり、蹂躙した男の息子、蓑原隆造。
捨てた「あの家」に、人生をやりなおすために戻ってくる。
彼と妻の宝物は、娘の六花。
壊したのは。

                 ◇

「あの家」の、3代にわたる業の結末は。


なお、リンクに木田真さんのライトノベル新人賞投稿レポートを追加した。
長編新人賞の2次突破と、僕の2~3歩先を行っている。
僕の場合きまぐれで寄り道が多いが、負けてはいられない。



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テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

「小さな、あの家」の表紙決定。

「小さな、あの家」の表紙を決定した。
東条一さんの提案である。

22.png

これだけ可憐で儚げに描ける人も珍しいのではないか。

非常に美麗な表紙を提案してもらいながら、この表紙から始まる少女の悲惨さは作者である僕でさえ沈鬱な気持ちになる。

ちなみに、提案を募集する際、以下の条件を提示していた。

○ 少女が脚立の上に腰掛けて、青空を見上げ、爽やかな安堵の笑みを浮かべている
○ 少女の外見:
○ 15歳程度、髪は肩まででしばらく洗っていずごわごわ、よれよれのパジャマを着ている、首に首吊りの縄がかかっている、可憐ではかなげ、悲壮感ゼロ。
○ リアルさよりは可愛らしさを重視

見事に東条さんはすべての条件を高レベルで具現してくれたが、最後の最後まで迷ったのも事実である。

「小さな、あの家」は7月17日(日)に販売する予定である。
僕の人間性の限界に挑んだ作品なので、18禁になってしまう。
万人に到底すすめることはできないが、表紙に騙されて買ってほしい。



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テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

共同便所と呼ばれる妻と別れられない。 谷崎潤一郎「痴人の愛」

 私は彼女の足下に身を投げ、跪いて云いました。
「よ、なぜ黙っている! 何とか云ってくれ! 否なら己を殺してくれ!」
「気違い!」
「気違いで悪いか」
「誰がそんな気違いを、相手になんかしてやるもんか」
「じゃあ己を馬にしてくれ、いつかのように己の背中へ乗っかってくれ、どうしても否ならそれだけでいい!」
 私はそう云って、そこへ四つン這いになりました。(367ページ)


この作品が初めて世に出た100年前、「悪魔主義的」という評価を受けたが、上記の主人公の魂の叫びは、まさに悪魔主義の精華というべきものである。
これが新聞に連載されていた小説だというから、100年前のおおらかさがうらやましい。
世の中は結局、大衆の無意識の赴く方へ進んできたと思うので、現今のリベラルを重視するがゆえに世知辛い世の中も、集合的無意識の流れに乗った延長にあるのだろう。

さて、ヒロインのナオミに対する論評は100年間で出尽くしたと思うが、ナオミの肉体に全く完全に屈服した主人公夫婦に、人並みの幸せは決して訪れないだろうなとは思う。
ナオミは強情でプライドは高いけれども、いろいろな男に肌身を許して挙句に共同便所と当の男たちから陰口を叩かれることに何も感じないのだろうか。きっと自分が好きでそうしているのだから問題ないのだろう。

読みながら、様々なことを考えさせられる。

源氏物語の若紫のように、少女を自分好みの女に育てるためにわがままをすべて許してきた結果が、共同便所扱いされる淫婦を生み出したしたのではないか、とか。

売春宿で育ったナオミが淫婦になるのは育ちからいって当然と登場人物が語る場面がある。現在では生まれや育ちでレッテルを張るのは良くないことであるということが常識になっているが、生まれや育ちが人格形成に影響を及ぼさないことはありえない、とか。

全裸にコートでうろつくナオミは、バブル時代の世相にもふさわしい、とか。

自由は自由の制限でしか体感できないように、人間は主人公とナオミの関係でみられるマゾヒズムを含む、他者とのかかわりでしか自己を認識できないのではないか、とか。

ナオミとは旧約聖書のルツ記にある優しい姑の名前だが、谷崎潤一郎は当然これを大いなる皮肉として名付けたのだろうな、とか。

これだけ考えさせられるということは、やはり名作といっていいのだろう。
バブルのころならナオミをもてはやしたかもしれないが、現代だと引くと思う。
そう考えれば、日本のリベラルの到達点はバブル時代で、現代は次第に道徳や良識で自己を規定してほしいと願う大衆が増えてきているのかもしれない。

まあ、谷崎潤一郎は100年後も新しい。



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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

気分転換に短編を応募。

昨日は計画を立てると効率的という記事を書いておきながら、今日は士気が上がらないので別の賞に応募するなどと言っている。
計画には柔軟性をということだ。

投稿するのはアットホームアワードという、BOOK SHORTSのコラボ企画である。

大賞賞金は50万円で、そのほか4作品がアットホーム賞として10万円の賞金が出る。
また、いずれもショートフィルム化される可能性があるらしい。
締め切りは、7月31日まで。

テーマは以下の4つである。

①一人暮らし
②お隣さん
③ご当地物語
※好きな町、住んでみたい町など、あらゆる「ご当地」を舞台にしたストーリー
④二次創作
※「桃太郎のお部屋探し」「雪女とルームシェア」「シンデレラの家族会議」など住まい・暮らしに関わる二次創作

枚数は1000字~10000字とのこと。

6月19日の餓獣脱稿以降、新作を書いていないので、手っ取り早く何かを書きたい。
一応あらすじはできた。
①一人暮らしと②お隣さんの組み合わせである。
賞の趣旨が「一人暮らししてみたくなったり、お隣さんに希望を持てたり」なので、一人暮らしの新生活を始めたら隣室のセンパイはゾンビで夜な夜な天井裏から侵入してくるというのはだめだろう。

まあ、気分転換である。



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テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

新作を書き続ける態勢の取り方。

ここ2年ほど、1日のうち創作活動に充てられる時間は2時間より多くない。
限られた時間を有効に使うためには、目標を設定し業務予定をたてるのが最も効率がよいと感じる。

今年の目標をたてたら、それを達成できるように四半期、月間、週間の予定表を作る。
たとえば僕の場合、平成28年の目標は、

・ 新人賞獲得
・ 小説創作能力の向上
・ 電子書籍販売

である。次に、それぞれの目標を達成するために具体的に何を実行するのか決める。

・ 新人賞獲得 ⇒ 善男善女に受け入れられる長編の完成
・ 小説創作能力の向上 ⇒ 旧作品のリライト
・ 電子書籍販売 ⇒ 電子書籍の作成

あとは、新人賞の締め切りなどのスケジュールに応じ、緩急軽重を考えて時間を配分していく。
このとき、予定が達成できたかどうかを確認し、以後の計画を修正する。

達成度の確認はとても重要である。
このとき気をつけているのは、正直に書くことと目標未達成にこだわらないことである。

予定を立てることにより、2時間の中でも違ったことができる。
たとえば1時間を推敲にあて、1時間を新作の執筆など。
どのみち集中力は1時間以上続かないので、作業の目線を変えることにより継続してできる。

万人に勧めはしないけれど、僕はこうしている。



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テーマ : 物書きのひとりごと
ジャンル : 小説・文学

「小さな、あの家」を完成させたことを後悔している。

コンペで募集している次の長編「小さな、あの家」の表紙が続々と集まっている。

人物がひとりで、背景を細かく指定もしなかったので、たくさん提案を受けている。
15歳くらいの少女が脚立に座って爽やかに笑っている図案が基本だが、その直後の様子から小説は始まる。
提案者の皆さんが美しい解釈で美しい絵を描いてくれるのだが、読んで最初の10分できっと怒りと吐き気がこみ上げてくるだろう。

なんだか、完成させなければよかったと本気で思ってしまう初めての作品になった。
自分が他者としてこの作品を読んだなら「ここまでやるか」と感心してしまうのだが、普通のひとは面白さとは無関係に嫌な気持ちになり、読んでしまったことを後悔すると思う。

別に新手の宣伝ではなく、客観的に見てそう思う。
だからこそ、自分で出版するのだが。
とはいえ、作者ひとりだけが読んで書いて楽しんでいるものを、別に世に問わなくてもいいのではないか。

まあ、不愉快なものを公にさらしてしまうが、小説だから公然猥褻にはならない。
昭和初期なら間違いなく発禁である。
買ってくれとも読んでくれとも言えないが、「小さな、あの家」は来週販売する。



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テーマ : 自作小説
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原田 修明

Author:原田 修明
小説を書くオッサン。
少なくとも、一生書こうとは決めた。

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