なぜ物語を書き続けるのか。

物語を作ることに限らず、創作を続けるには何らかの理由がある。
又は必要である。

読者を面白がらせたい。
②書きたいものがある。
③ただ書くことが楽しい。
④書く以外に生活手段がない。

ほとんどの創作者は①~③で、④はまずいないのではないかと思う。
①を重視するひとは、創作で稼げる方向に進んでいるだろう。
というより、自分自身が最初の読者である以上、自分が読んで面白くないものを書き続けられるだろうか?

僕はまだ、第一作を書いているときのことを覚えているが、②と③の気持ちが強くあった。
面白いかどうかはともかく、想いを叩きつけたかったし、印象的なシーンやセリフを使うことが楽しかった。
何作も書いていくにつれ、創作それ自体への熱は引いていき、読者として自分の作ったものをどう思うかということを考えながら書くようになった。
最初は熱烈だった恋人同士が、長く付き合うにつれて沈静化していくようなものだ。

過去には新人賞にも応募したことがあるし、今は電子書籍を出している。
自分で楽しむだけなら、そんなことは必要ないではないか?

創作者としての自分の可能性を試してみたいという気持ちは持っているし、電子書籍は作って販売する行程や工夫それ自体が楽しかった。
つまりは、自分で作って読んでいるだけでは満足できず、色々なことを試してみたかったのだ。

では、僕は創作物たちと連れだってどこに行きたいのか?
創作にかかわることだけで稼ぐことができ、家族を養えたら素晴らしいとは思う。
しかし、自分の創作物を売り物にして商売をするのは、ほかのどんな商売よりも難しいと感じている。
正業があるので、生まれ変わろうという思いで取り組めていないとは言える。

そうである以上、創作は趣味の域を出ない。
また、今はそれに甘んじる方が現実的である。

以前から、結論は出ている。
たとえ歩みは遅くとも、書き続ける。
幸い、あと5年はネタに困らないストックがある。

そして、チャンスと勉強の機会は自らつかみに行く。
ただし、目先の欲得や小さな自己実現欲求にとらわれておかしなことをしないように気をつける。

そうすれば、少なくとも望ましい場所に近づけると思う。
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原田 修明

Author:原田 修明
小説を書くオッサン。
少なくとも、一生書こうとは決めた。

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