淡々とした継続と強力なモチベーションは両立するか

これは小説を書き続けることのみに当てはまることではないと思うのだが、例えば人生の一発逆転の手段としての小説を考えざるを得ないほどに追いこまれていれば、自分の経験にかんがみてもそれは強力な原動力である。

しかしながら、つぎ込んだ努力に結果が比例しないのはほぼ当たり前の事象なので、短期間で結果が出なければあきらめてしまうのも早いような気がする。

なんだかんだ言って、生活がかかっていないのなら楽しくなければ続けられない。

強力なモチベーションが発生する状況は、決して幸せな状態ではない。

小説を書くことの意味は、置かれた環境によって変わるだろう。
人生を変換させる手段。
生活費を稼ぐため。
書きたいから。
他人に関心を持ってほしいから。

もちろん、これらが同時に存在することもある。

では、優れた作品の創出とモチベーションは関係があるのか。
むしろ、強力なモチベーションはひとりよがりな文体を生み出すおそれがあるのではないか。
読んで楽しませることより、書いて気持ちがいい方向に流されてしまう傾向があるように思う。

北条民雄のように、自分の身体がゆっくりと確実に崩壊していく絶望から優れた作品を生み出すひともいるが、それは優れた技術を持ったひとが特殊な環境に投げ込まれたからであって、その逆ではない。

結論は、うれしくても悲しくても、安楽でも焦慮に苛まれていても、書き続ける。
これ以外にはないと確信する。



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ジャンル : 小説・文学

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