スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「海賊と呼ばれた男」を見に行く。



職場で隣の人が年末の追い込みをしているのを尻目に、先週今年の仕事をすべて終えた僕は午後から年休を取って映画を見に行った。

子供たちと見に行った仮面ライダー平成ジェネレーションズは大人が見ても十分面白かったのだが、やはり自分で見たいものを決めたい。

「シン・ゴジラ」や「君の名は。」や「この世界の片隅に」を見ようと思っていたのだが、つい先日読了した「海賊と呼ばれた男」が12月10日から上映されていることに映画館に行ってから気づいた。
そして見ることを決定。

最初は、岡田准一が60歳の役ができるのかと思っていたが、メイクもいいのか回想の若いころとは別の俳優がやっているのかと思うほど馴染んでいた。
岡田准一演じる國岡鐡造のメガネとしわがれた怒鳴り声は、1年前熊本時代の上司を思い出し胃が縮んだ。
本当にそっくりだった。

率直に思ったのは、やはり映画より小説の方が情報量が圧倒的に多いなということだ。
映画だけ初めて見たひとは、満州での石油メジャーの活動状況や、日章丸(映画では日承丸)事件のときのイラン首相との息詰まる交渉とか判らないだろう。
また、日田さん(映画では木田さん)がなぜ國岡にあれほど入れ込んでいるのかもよく判らないだろう。

ユキと離婚したときの情景も、原作通りだと受けなくてもいい反発を招きかねないとの判断だろうがかなり変えられている。
違和感を感じるほどではなかったけれど、大正時代に女の方から映画のような理由で離婚できたのかなと思う。

ほかには、原作よりも回想で「海賊」的な言動を強調していて、それが日章丸事件の根底にあるという解釈のように感じた。

映画館は平日の昼間なのに半分ほど埋まっていて、ほとんど中高年だった。
隣の老夫婦はスタッフロールのあとに夫婦ともども声を潤ませて感想を語っていた。

この映画の面白さは、非常にシンプルである。

何度も破滅の危機に追いこまれる主人公が、そのつど強靭な意志と仲間の力で乗り越えていく。
強大な敵、仲間との絆、仲間の喪失、ぎりぎりでの目標達成。


実際國岡鐡造が生きた時代には、それぞれの陣営にそれぞれの正義があり、それをある程度説明するのが公平であるのかもしれないが、映画では必要最小限(あるいは以下)に抑えられていた。
それをすると主軸となるストーリーの構造がぶれてしまうためである。
小説でも官僚側の言い分は解説の堺屋太一しかふれていないが、キレのいいエンタメにするための宿命である。

結論として、見てよかった映画です。
関連記事

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

カウンター
プロフィール

原田 修明

Author:原田 修明
小説を書くオッサン。
少なくとも、一生書こうとは決めた。

リンク
発売作品
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
電子書籍の表紙依頼に使ってます。
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ランキング
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。