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たったふたりで、生きていく。 アナトリィ・プリスターフキン「コーカサスの金色の雲」



「器用だからあんな禿になるんだ!」「禿頭ってみんな抜け目ないんだ」(ページ不明)

第二次大戦末期の、モスクワに住む孤児たちのコーカサスへの集団移転の話。

孤児の双子、コーリカとサーシカがたくましく、彼らなりの正義をもっているところが好ましい。生きるためにいろいろなことをし、ドジもするけれど決して暗くはならない。

なぜ暗くならないのか。それは自分が不幸であることを知らないからだ。現代のわれわれから見れば悲惨の極致ではあっても、本人たちは置かれた環境で生き延びることだけを考えている。

レギーナ先生に、誕生日を作ってもらい、生まれて初めて祝ってもらったところにはグッと来る。その後の悲劇も含めて。

双子が移住させられたチェチェンの村は、つい先日まで人が住んでいたようなのに、誰もいなくなっている。ソ連がひた隠しにしてきた歴史だが、ナチスドイツにチェチェンの民が協力したと濡れ衣を着せ、ほとんど身一つで中央アジアにディアスポラされた結果である。

貨車の中にすし詰めにされたチェチェン人の子供たちが「水!水!」と叫ぶシーンがあるので、当初ロシアでは出版できなかったようだ。



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