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友達とは何かという問いにひとつの答えを出す。 重松清「きみの友だち」



誰かに名前を呼ばれることは、とてもうれしい。誰かに「欲しい」と思われることは、とても気分がいい。だから、嫌な子は、そこを狙ってくる。名前を呼ばないことで、 その子のことを消し去ってしまう。「あんたは、いらない」と指でピンと遠くにはじくことで、居場所をなくしてしまう。そして、 そういう子はいつだって「みんな」の中に隠れて、にやにや笑っているのだ。(262ページ)

オムニバス式の青春小説。非常に珍しい二人称小説だが、主語の「きみ」は読者のことではない。

若さの痛さがひしひしと伝わってくる。それでも最後は主人公たちの悟りというか成長で締めているので、読後感は非常にいい。ちょくちょくドキッとする言葉がある。「わたしは、一緒にいなくても寂しくない相手のこと、友達とおもうけど」とか。

印象に残ったのは「千羽鶴」の西村さん。いじめのトラウマを克服するために千羽鶴を作っていて、結局のところ由香のためではなかったので、言わずともそれが皆に伝わってしまって孤立してしまった。

中高生のほうが、人間関係を克服するのが今思えばきついと思う。自分が乗り切れたのはひとえに鈍感さのためだと今は思う。

息子が中学生になったらこの本をプレゼントしてやりたい。



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