個人的オールタイム・ベスト。 トマス・クック「夜の記憶」



「ときどき、みんな殺してしまいたくなるんです。ケスラーも。サイクスも。スロヴァックでさえも。だれも彼も。何もかも。この世界全体を」
「それは寂しさなのよ、ポール。人をそんなふうに感じさせるのは寂しさだけだわ」(410ページ)


トマス・クックが好きだ。特に記憶シリーズが。その記憶シリーズの白眉が夜の記憶である。

姉を殺害された過去を持つ小説家の男が、リヴァー・ウッドの老女から娘の不可解な死につじつまの合う理屈を想像することを依頼される。 依頼からして謎に満ちているが、物語は娘の死の真相解明、主人公の過去、小説内小説の3つが複雑に絡み合ったまま進んでいく。

そして最後に娘の死の真相と主人公の過去が同時に明らかになる。そして小説内小説のキャラクターの意味も。

読み終わったあと「完璧だ!」と声に出してしまったのは未だにこれしかない。



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