小説界のドラえもんとのび太。 夢枕獏「陰陽師 蒼猴ノ巻」



安倍晴明と源博雅の25年にわたるコンビは、もはやドラえもんとのび太に匹敵する。

今巻では「首をかたむける女」が非常に美しい。
タイトルだけ見るとホラーに見えるが、そうではない。
晴明は出てこずに博雅だけの短い話だが、擬人化した自然、というより自然との文字通りの語らいが心洗われる。

赤い唐衣を着た女が頭をかたむけていくのだが、その正体が明らかになったときに、博雅が
「赤い唐衣を着ていたおかたはあなただったのですね」
と語りかける場面が特によい。
博雅の無垢さと雅(みやび)が余すところなくひとことに現れている。

晴明ではないが、いい漢である。


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